なぜトラック・バスはゆっくり走るのか。遅い事があっても怒らないでください…

べあ。

こんにちは、べあ。だよ！今日は遭遇するとイライラしちゃう事があるトラック・バスのなぜ遅いのかを教えるよ。

それは分かる！！ちんたら走るから何考えてるんだ！って言いたくなる時がある。

あなたって短気ね…何か理由があるに決まってるじゃ無いの…べあ。さん教えてあげて！

べあ。

任せてください♪

まず初めに知っていて欲しいこと。
トラック・バスの遅い理由
最後に

まず初めに知っていて欲しいこと。

皆さん道路を走っていて前にトラック・バスが走っている場合思うことは何でしょうか？

大体の方が遅いでは無いでしょうか？それにプラスして大きい事により前方の視界が悪く邪魔と思いますよね？では何故そんな遅く走るの？という疑問を抱きませんか？

実際僕はドライバーという職業につくまで疑問に思っていました。

今回は主に中型〜大型車両の事をお話していきたいのですが。トラック・バスという車両は働く車ですよね。では何をして働いているかというとやはり荷物・人を乗せて目的の場所まで移動するというのが主ですよね！

なので例えば車の急な飛び出し等不測の事態にも対応できるように車間距離を保ち安全運転をするのが基本です。ましてや車体が大きいのでスピードの出し過ぎは絶対に禁物！

急ブレーキをかけた場合荷崩れの原因になりますし、お客様を乗せているバスの場合はお客様が怪我をしてしまう事が容易に想像できますね。

それだけでもゆっくり走る理由に値すると思いますが実は他にも色々な理由があるんです。

トラック・バスの遅い理由

デジタコ

まずはこれ！もはや一番の原因と言っても過言では無いです。簡単に説明するとデジタコとは車両のデータを全て記録しているとも言えるものです。

例えば、いつどこで何キロでどんな運転をしていたかそんな事が全て記録されているのです！

でもそれが何？と思いますよね？

理由は色々あるのですが…やはり一番ドライバーが気にするのは自分の評価でしょうか？笑

ドライバーはどこかの運送会社に勤めていますよね？当たり前ですが。そしてどんな業務をしているか？もちろん車の運転ですよね？

じゃあ会社はどこを見てそのドライバーを評価するのか…勤務態度も大事ですがやはり一番はお客様の大事な商品を運ぶ、お客様を目的の場所まで届ける。これがメインである以上はどんな運転をしているのか。これで評価します。

一体どうやって？それはデジタコで記録されている運行状況なんですよねー。

簡単な話一般道の法定速度は最高６０キロですよね？これを超えた速度で走っていた場合完全にアウトです。マイナス評価。どこかで急ブレーキをかけてしまったら？それもマイナス評価。

言い方は悪いですがこんな感じでいつも監視されていると一緒です。でもなんでダメなの？と思いますよね？事故を起こした訳ではありませんし、荷物・お客様が無事ならいいじゃん？僕もたまに思います。笑

でも会社はそうはいきません！色々な理由があるのですがデジタコの記録を提出しなくてはならない時があるのです。労働基準監督署、運輸局等国の規則で決まっているので仕方が無いのですが提出した時に何か問題があった場合怒られちゃいます。笑

そして改善されない場合車両停止になってしまうのです。どういう事？という声があると思いますので簡単に説明すると、お前ら何回言ってもわからないなしばらく反省しろ！と言われるようなものでしょうか。笑

ナンバープレートを外してしまうので走行不能ですよね…その間会社は売り上げが０になってしまいますのでなんとしてでも避けたい訳です。そういった理由からドライバーの運転履歴は厳重にチェックされます。なので安全運転していれば評価されますし、危険な運転等をいていた場合は評価は下がりますし注意されます。

なので法定速度遵守、車間距離の確保、不測の事態に陥っても対応できるようにその場にあった速度・運転法で走りますので必然的にゆっくりになってしまう訳ですね。

制限速度・リミッター

読んで字のごとく制限ですよね。笑　制限速度を守って走るのは当たり前ですが…時速30キロ制限の道を30キロ以下で走っている人は多分世の中の運転する方の１割いるかな？ってレベルで守られていないと思います。。。笑

そんな中トラック・バスは制限速度遵守、そりゃ目立つし遅いと思われますわ。

そしてリミッター。あまり馴染みが無い言葉ですよね？リミッターは一般道ではあまり関係ありませんが高速道路では関係大有りなんです。

先ほども述べましたが高速道路の制限速度は基本時速100キロです。一部区間ではそれ以上のところもありますがごく一部ですよね。大型、中型車両の制限速度は時速80キロです。そしてリミッターがかかるのが時速約90キロ！リミッターがかかるとどうなるか、それは速度がそれ以上出なくなります。

法定速度80キロで90ならなんの問題も無いじゃないか！と思うでしょう。

でもね？追い越しする場合などで法定速度以上にスピードを出す人って結構多く無いですか？そんな時でも90キロしか出ないんですよね。なので走行車線・追い越し車線をトラックが埋めているなんて状況が生まれてしまう訳です。

おとなしく後ろ走れ！違反じゃないか！と言われればそれまでですが。笑　それが無くとも制限速度時速100キロの普通車から見れば制限速度80キロのトラック・バスを見ればそりゃ遅く感じますね。

世のため人のため自分のため

トラック・バスは走る凶器です。荷物を積んで走れば違いは多少ありますが約20トンです。そんなものがぶつかった場合どうなりますか？

大体の物はぺちゃんこですよね？建物も崩壊してしまうレベルです。

もしそんなことになったら世の中、人、自分自身も全て取り返しのつかない事態へと導いてしまいます。

あっという間に人の命。物。全て壊してしまう危ない乗り物です。そんな凶器ですよ？そりゃ安全運転が一番ですよね。

これが一番大事だと思ってます！たまに異常なほど飛ばしているトラックなど見かけますが後先考えていないのだなと、同じ職業ドライバーと見られたくないなと思ってしまう時があります。職業ドライバーだけでなく全ての乗り物と関わる方にもっと意識して運転していただきたいです。取り返しのつかないことになってから後悔しても遅いですからね。